Illustratorの倍率を実寸に合わせる
21.5inch(16:9,FullHD)のiMacを使っていると,Illustratorの倍率を100%にしても,かなり描画領域は小さく表示される.これは,Illustratorの倍率の基準が,72 dpiのディスプレイに設定されているため.Illustratorでは定規があったり,数値入力で寸法を決める事ができるので,表示されている画のサイズが実寸である必要はないのだけれども,やはり時には1:1に対応してほしいことがある.ということで,表示される内容を実際のサイズに対応させる方法を.
ディスプレイサイズ(対角線長さ) L
横ピクセル数 W
縦ピクセル数 H
とすれば,ドット密度dは,三平方の定理から
d=W / {L (W / sqrt(W*W+H*H))} [dpi]
よって
d=sqrt(W*W+H*H) / L [dpi]
となる.ここで,sqrtは平方根を表す.
ということで,Illustratorの倍率rを
r=d/72*100 [%]
とすれば,実寸で表示される事になる.私の環境の場合
d=sqrt(1920^2+1080^2) / 21.5 = 102.5 [dpi]
r=102.5/72=1.42[-] = 142[%]
となりました.
なお,上の計算ではドット密度を用いているが,ピクセル密度の方が正しいと思われる(iMacは液晶ディスプレイなので).まぁ,一般にドットとピクセルは1:1で対応するようなので問題は無いのですが.
ちなみに,PhotoShopでは,解像度を設定できるので上で計算したdを入力すれば実寸で表示される(使い方としては間違っている?かもしれないけど.詳しい方教えていただければ幸いです).
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